◆昔の幽霊には足があった◆
【うらめしや〜】と出て来る幽霊には足がないのが常識になっているが、 いにしえの能や古典浄瑠璃の幽霊には、足がついていたという。 また、江戸中期までの歌舞伎の幽霊にも足があったようだ。 それが文化文政(1804〜1830年)頃、尾上松助(のちの松録)とその養子の3代目・菊五郎が、 人魂のフワリフワリと漂うさまにヒントを得て、足のない幽霊を考案。 以来、現代まで伝わり、幽霊といえば足がないというイメージが定着した。 ■TOP■